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シパツウ - C-POWER通信

就労移行支援事業所C-POWER WorkingSupportドーラ「マインドマップ」の講義

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は・身体・知的・精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。

ドーラの講義をご紹介いたします。

【マインドマップ】

マインドマップとは、頭の働きを活性化してくれるノート法です。
イギリス人教育者のトニー・ブザン (Tony Buzan)が、40年以上前に考案し、世界中で使われるようになりました。
日本でもここ10年、マインドマップに関する書籍が多数出版されており、ビジネスパーソンや教育関係者を中心に注目を集めています。

トニー・ブザン (Tony Buzan)

トニー・ブザンは、1942年ロンドンに生まれました。
トニー・ブザンは、マインドマップの考案のみならず、世界的な教育者であり、脳の使い方や学習についての専門家でもあります。
その著作は100タイトルを超え、世界100カ国、30言語以上に翻訳され出版されて、1,000万部以上出版されています。
代表的な書籍としては、「ザ・マインドマップ」がよく知られています。
教育者として、世界各国を周り、子ども達の教育にあたる一方、政府や大手企業のコンサルタントとして、またオリンピックチームのメンタルコーチとしても活躍し、世界中で、知性や脳と人間の可能性について、広く啓蒙活動を行ないました。
また、脳、記憶力、速読法、創造性、イノベーションに関するスペシャリストとして、世界有数の経済紙「Forbes (フォーブス)」に、世界トップ5スピーカーとしてランクされました。
大変な親日家であり、囲碁や和食を愛し、「マイ箸」を常に持参するなどの一面もお持ちでした。
2019年4月13日に他界されています。
私たちの頭は、健全な状態であれば、「連想」を止めることなく続けます。
しかし、連想は、初めから整理されているわけでありません。
何か一つのテーマを考え続けようとしても、上手くいかなかったり、頭の中に色々なことが思い浮かび整理がつかなかったりするのは、私たちの頭の持つ性質を上手く活用できていないからなのです。
もし、頭の中で起きていることを、「見える化」できたらどうでしょうか。
子どもの進学の事に思考が変化してしまっても、いつでもまた今日の仕事の順序のところに戻って来られます。
それでいて、今日の仕事の順序を考えながらも、また、子どものことを考えることもできるようになるでしょう。
マインドマップは、このように様々な方向に広がる私たちの「連想」、つまり自然な思考プロセスを、そのままノートの上に反映したノート法です。
マインドマップを使うことで、頭の中で起きていることが「見える化」されるため、考えることがラクになるのです。

マインドマップを学ぶことで得られる効果

  1. 記憶力が高まる
    言葉と絵、カラー、記号を使った脳に自然なノート法であり、イメージと関連性、全体像が分かる。
  2. 創造性が高まる
    全脳 (左脳と右脳)を使うので、新たな発想が起きやすくなる。
  3. 相互理解が高まる
    チームでマインドマップを使ってコミュニケーションすると、相手の思考の背景が見える。

今回は、このマインドマップを使って、「ステイホームで得たこと」について考えてみました。
新型コロナウイルスの影響で自宅にいた時間は、決してマイナスなことばかりではなかったはずです。
この「ステイホーム」の期間に考えたことや実践したことをまとめ、日頃から取りくめるようにしていくといいですね。
以前はグループワークでも取り入れていました。
みんなのいろんな意見が「見える化」しました。
またグループワークができるように工夫して訓練したいと思います。
今回完成したマインドマップは、個人課題の掲示コーナーに掲示しました。

カラフルで「なるぼど!」なマインドマップができました。