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シパツウ - C-POWER通信

講義紹介 テクニカルスキル

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの
何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。

ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中で
どう自立して生きていくかを考え「自分の人生設計をしていく場」です。

一人ひとりが希望する働き方を一緒に考え、働くために必要な訓練を「共通課題」
「個別課題」「自由課題」に分かれて行います。

希望する働き方や実現までの道のりは、一人ひとり違います。

それぞれのプランに合わせて、必要なことを訓練していきます。

電話応対やパソコン訓練、コミュニケーション能力など、社会に出るために必要な力を
ビジネス基礎としてカリキュラムに準備しています。

一人ひとりの「こんなふうに働きたい」を考え、そのためには何が必要か、今の自分を知り、環境を知り、自分の役割を知ることができるように毎日の訓練を大切にしています。

ドーラの講義をご紹介いたします。

【テクニカルスキル】

テクニカルスキルとは、業務を遂行する上で必要となる専門的知識や技術、業務遂行能力などのことで、内容は職務内容によりさまざまです。
• 販売職や接客職:接客技術、説明力、商品知識、観察力など
• 事務職:事務処理能力、PCスキル、資料作成能力など
• 営業職:コミュニケーション能力、マーケティング技術、調品知識など
• 企画職:情報収集力、市場理解、分析力など

今回は、「整理整頓」のテクニカルスキルについて学びました。


5Sとは主に製造業を中心とした様々な会社・医療・看護などの現場で行われる改善活動、
およびその考え方のスローガンのことで、辞典で紹介されているような言葉ではなくビジネス用語として用いられます。

5つのSの名称は整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)の5つの頭文字Sを取って名付けられました。

そもそもの発祥は不明ですが、トヨタ生産方式の中で体系化され、トヨタでは
「5Sは仕事の基本」と位置づけられ、新入社員の基礎として5Sを叩き込まれるそうです。

5Sに含まれる5つの項目は次のようになります。

1.整理・・・必要なものと不要なものを分けて、不要なものを捨てること。

2.整頓・・・必要なものを適切な場所に分かりやすく整理すること。


3.清掃・・・きれいに掃除しながらあわせて点検すること。


4.清潔・・・きれいな状態を維持すること。


5.躾・・・・きれいに使うように習慣づけること。


主に、職場環境を整え、仕事の効率をアップさせるためのもので、5Sが実践されている環境では、誰でも分かるように必要なものだけ配置されているため、探し物をする時間が
ありません。

そのため、必要なものを効率的に取り出せ、職場の生産性が高まります。

日常生活では「整理・整頓」とひとまとめに使われることもありますが、「整理」と「整頓」では意味が異なります。

「整理」とは・・・
「乱雑になった物から要るもの要らないものに分別し、要らないものを処分する」
という意味があります。

「整頓」とは・・・
「必要なものをすぐに取り出せるように、あるべき場所に配置すること」
です。

自分が管理しやすい分量を見極め、不要なものを処分する「整理」をしてから、
それらを分類別に見やすく配置する「整頓」を行うことが大切です。

会社でも書類はある一定の期間で処分しないと、書類は増え続けていく一方です。

家庭でも同じで数年前の請求書や不要になった家電製品の保証書などは持っていても意味が
ない場合がほとんどですよね。

「いつまで」の書類を残すのか、自分の中でルールを決め管理できる範囲の量を持つことで「整頓」が格段にしやすくなります。

5Sを家庭や仕事に取り入れることは特別なことではありません。普段の掃除や整理・整頓の
延長が5Sです。

必要なものがすぐに見つけられなかったり、家事に時間がかかってしまったりするという方は5Sを意識してみてはいかがでしょうか。

そして、5Sの意識を常に持った上で継続的に実践し、改善することが大切ですね。