- TOP
- > シパツウ
- > 就労移行支援事業所C-POWERWorkingSupportドーラ「テクニカルスキル」の講義

就労移行支援事業所C-POWERWorkingSupportドーラ「テクニカルスキル」の講義
2022.03.02
岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え「自分の人生設計をしていく場」です。
一人ひとりが希望する働き方を一緒に考え、働くために必要な訓練を「共通課題」「個別課題」「自由課題」に分かれて行います。
希望する働き方や実現までの道のりは、一人ひとり違います。
それぞれのプランに合わせて、必要なことを訓練していきます。
電話応対やパソコン訓練、コミュニケーション能力など、社会に出るために必要な力をビジネス基礎としてカリキュラムに準備しています。
一人ひとりの「こんなふうに働きたい」を考え、そのためには何が必要か、今の自分を知り、環境を知り、自分の役割を知ることができるように毎日の訓練を大切にしています。
ドーラの講義をご紹介いたします。
【テクニカルスキル】
テクニカルスキルとは、業務を遂行する上で必要となる専門的知識や技術、業務遂行能力などのことで、内容は職務内容によりさまざまです。
- 販売職や接客職:接客技術、説明力、商品知識、観察力など
- 事務職:事務処理能力、PCスキル、資料作成能力など
- 営業職:コミュニケーション能力、マーケティング技術、調品知識など
- 企画職:情報収集力、市場理解、分析力など
今回は「言霊」について学びました。
言霊は「ことだま」と読み、言葉が目に見えない力を持っていることを意味します。
発した言葉が何らかの形で現実に影響を与え、良い方向へも悪い方向へも導くという考え方のことです。
日本では昔から、言葉の持つ力が信じられてきました。「痛いの痛いの、飛んでいけ~」というような「おまじない」の言葉も、言霊への信仰から生まれたものです。
神社で神主さんがあげてくれる祝詞(のりと)も、言霊の一種と言えます。
優しい言葉を聞けば気持ちが穏やかになり、非難や悪口を聞けば、たとえ自分に関係がなかったとしても、嫌な気持ちになることがあるでしょう。
言葉は良くも悪くも、人間の心理に影響を与えるのです。
海外でも言霊は信じられている
言霊は日本だけで信じられているわけではなく、外国でもさまざまな形で根付いている考え方です。例えば、ハワイでは「万物に魂が宿る」という考えのもとに、言葉にも霊力が宿っていると考えています。
また、映画や創作の世界で、呪文を唱えて悪霊を退治するシーンを見たことがある人は多いでしょう。聖書の一節を利用して、人の気持ちをなだめるシーンを見かけることもあるかもしれません。
言霊の考え方は特定の文化に限らず、世界各地で浸透しているのです。
言霊は名前にも
日常で話す言葉だけでなく、人の名前にも言霊が宿るとされています。
名前は日常的に使用し、一生の間で数えきれないほど耳にするため、その音や意味は「人物像」に左右するという考え方があるのです。
自分の子どもに、「良い意味がある漢字」や「響きが良い音」で名付けをしたいと思う親は少なくありません。言葉が持つ力を信じている人ほど、一生懸命名前を決めるでしょう。
昔の武家の子どもは悪いものを引き寄せないよう、あえて悪い意味の幼名を付けられることもありました。それほど、日本では名前に宿る力を重視してきたのです。
発した言葉が現実になる
言葉が何かを実現するための力を与えたり、反対に理想から遠ざけたりすることがあります。
困難に思えることでも、言い続けることで願いが叶ったというエピソードも多くあります。
何か目標を立てるときも、「叶うといいな」と漠然と思っているより、「〇日までに〇〇を達成する」と具体的に言葉にして、何度も唱えたり文字にして壁に貼っておいたりすると、効果が出やすくなります。
言葉を発することでより強く目標を意識でき、努力しやすくなるのでしょう。
言霊は使い方次第
言霊は良い意味でも悪い意味でも、作用することがポイントです。
良い言葉を使っていれば物事も良い方向に進みやすいですが、ネガティブなことばかり言っていると、悪い方向に進んでしまうことがあります。
例えば、気持ちが沈んでいるときに「自分はダメだ」「何をしてもうまくいかない」などと口にしてしまうと、余計に落ち込みやすいです。
ネガティブな気持ちのときでも、「何とかなる」「きっと大丈夫」などポジティブな言葉を口にしていれば、元気が出てきやすくなるでしょう。
言霊は人生を豊かにするために使える考え方です。
決して特殊な考え方ではなく、さまざまな文化で取り入れられています。
日頃から前向きな発言をする癖をつければ、物事は自然と良い方向へ向かっていくでしょう。
うまく言霊を使えるようになると、周囲からネガティブな人がいなくなり、人間関係に悩まされることも少なくなります。
「ありがとう」と言う癖をつけたり、人の良い部分を褒めたりなど率先して実践することで、ポジティブな姿勢が育つのではないでしょうか。
自分が発する言葉を大切にしましょう。
そして、言葉が自分の人生をつくると意識しましょう。