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読書のススメ「ありのままの自分を認める」

DoLA / パテ

2022.08.15


人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。
その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、
より良い幸せな人生を求めて生きています。
そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介いたします。

「ありのままの自分を認める」 著者:岩井俊憲

原因よりも目的を考える

アドラー心理学と従来の心理学の大きな違いは、人間の行動を「目的論」で考えるということです。目的論とは「人間の行動には、その人特有の意志を伴う目的がある」という捉え方。
その逆が「原因論」です。悩みや困難にぶつかったとき、人は原因論で考えがちです。
たとえは、自分の子どもが不登校になったとすると、つい原因ばかりを探ってしまう。
「自分の育て方が悪かったのかもしれない」「テレビゲームばっかりやっているから社交性に欠けているのかも」そうして原因を探ったとしても、それは過去の話でしかありません。
そして当然、過去は変えられない。
原因論では、物事の解決にはつながらないのです。それに対して、アドラー心理学は人間の行動には目的があると考えて、その目的を把握しようとするのです。
不登校なのであれば、子どもが何のためにそうしているのかを理解することが大事なのです。すると、不登校の目的は、もっと親の気を引きたい、注目されたいという目的があり、それを達成できているということに気づくことがあります。


「育て方が悪かった」と原因を探っても、気に病むだけですが、親の注意を引きたかったという目的がわかれば対応することもできます。これから子どもにどう接するかを考えることができるのです。これは社会人でも同じことです。人は自分の悩みや不満を原因論で理解しようとします。
たとえばあなたが「仕事に身が入らない」という状態だったとしましょう。そんなときに、どう考えるか。
「上司がうるさくて気が滅入る」しかし目的論で考えれば、仕事を一生懸命にやらない目的があると考える。するとそこに、その口うるさい上司を困らせる復讐をするためだったり、あるいはその上司の注目を自分のみに集めたいという目的などが背後にあることに気づきます。

自分の生き方は自分で決められる

このことは、アドラー心理学の「認知論」「自己決定性」とも大きく関係があります。認知論とは「人間は自分流の主観的な意味づけを通して物事を理解する」というもの。
同じ物事であっても、それをどう見て、どう感じるかはそれぞれ違います。徹夜で仕事をしている人を見て「頑張ってるな。いつか出世するだろう」と思う人もいれば「また徹夜させられてかわいそうに」と考えている人もいるわけです。
アドラー心理学では「その人が物事をどう見るか」を重視します。物事の受け止め方が変われば気持ちも変わります。そして物事をどう見てどう受け止め、どう行動するかは自分次第なのです。つまり自己決定性につながっているのです。
自己決定性とは、「人間は環境や過去の出来事に運命を支配されるのではなく、自ら運命を創造する力がある」ということです。物事をどう見るか、そしてどうするかはすべて自分次第であり、自分で決めることができるのです。
相手に何かを求めるのではなく、自分で決めて行動することが大事ですね。ありのままの自分を見つめ、良いところも悪いところも認めて、何の目的のためにどんな行動をすればいいか考えてみようと思いました。

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