人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。
その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、
より良い幸せな人生を求めて生きています。
そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介いたします。
「『大人のADHD』のための片づけ力」 著者:司馬理恵子氏
毎日イライラ、失敗の連続は、もしかしたら…かたづけられないせい?!
ADHD(注意欠如・多動性障害)のある人は、片付けが苦手な人が多くいますが、そのレベルは生活に支障をきたすほどです。なくしものや忘れ物が多く、人間関係にも影響。そのため、自分を「ダメ人間」と思い込んでしまう人も少なくありません。
・本棚に並んでいる本よりも上に積んである本の方が多い
・電池切れの時計が壁の飾りになっている
・旅行に行ったスーツケースはそのままの状態
・食べかけのお菓子が散乱している
・服は脱いだところに放置して山積み状態
・カレンダーは1月で時が止まっている
思い当たることはありますか?
片づけが苦手なのはADHDの特性が背景にあるから
片づけが苦手な人のなかには、ADHDという発達障害がある場合があります。
ADHDには、「不注意」「衝動的」「多動性」という3つの特性があり、不注意が強く出ている人、衝動性や多動性が強く出ている人など、人によっていろいろなタイプがあります。
女性は不注意が強いタイプが多く、男性は衝動性と多動性強いタイプが多い傾向があります。
大人になると、特に女性は仕事、家事、育児を並行して行うことが増え、ADHDの特性が目立つ傾向があるようです。
片付けられない自分をわかっている
部屋が散らかっていても、とりあえず日常生活は続けられるため、なかなか「今、片付けよう」という気落ちになりません。しかし、部屋が片付いていないことを誰よりも気にしているのは片付けられない本人です。
整理整頓されずあふれかえったものは、まるで自分自身の頭の中を映すよう。散らかり放題のものに、責められているように感じます。
「私は片付けが苦手だから仕方がない」とあきらめないで、まずは片付けをしないと困ること・するとよいことを考えてみましょう。
散らかっていると困ること
・友達を家に呼べない
・物をなくす
・家族を怒らせる
・落ち込む
・生活に支障をきたす
・人間関係にひびが入る
・スペースをとられる
・物探しに時間をとられる
・イライラする
たくさんの困りごとが生まれていきますね。そのせいで、心を疲れさせてしまいます。
片付けができない場合は、どうして片付けが必要なのかを整理してみましょう。
そして片付けるとよいことを考えてみましょう。
困りごとや悩みの多くが解決する可能性に気づけますね。
大掃除の時期になりました。
家の中も頭の中も、心の中もきれいに整えて、今年の締めくくりができるといいですね。