人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。
その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて
生きています。
そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介いたします。
「一分で一生の信頼を勝ち取る法」 著者:矢野 香
心理学者のシュナイダーらは、「対人認知の6種類」として、人が相手を判断する過程を6つに分けました。
- 相手の存在に気づく
- パッと見の印象
- 行動から受ける印象
- 他の特徴を推測
- 全体の印象形成
- 将来の行動を予測
この6つは瞬時に、かつ無意識のうちにおこなわれます。
その時間は1分もかかりません。
私たちは1分以内で、信頼できる人かどうか相手に判断されてしまうのです。
ここだけマネる「NHK式7つのルール」
第1のルール:話す目的をハッキリさせる
第2のルール:「13文字以内」でタイトルをつける
第3のルール:結論は「最初の15秒」で言う
第4のルール:「一文50文字以内」にする
第5のルール:「4つの抑揚」で強調する
第6のルール:「1分300文字」でゆっくり話す
第7のルール:独り言から入る
人は話を聞くとき、その話に「意義」や「大義」があるかを無意識にチェックしています。
逆に言えば、「意義」や「大義」を持たない話し手は信頼されません。
「誰に、何を、伝えたいのか」
「なぜいま、なぜ私たちが伝えるのか」
「誰に」が見えてきたら次は「何を」を考えます。
何を伝えたいからそれを話すのかです。
何を伝えるかは大きく分けて2つあります。
「事実」と「感情」です。
「事実」とは、数字・データです。
たとえば「業務報告」として実際の売上金額を伝えるような場合です。
「感情」とは、話しているあなたや聞いている相手の気持ちです。
たとえば、自分が担当しているプロジェクトを成功させるために、ぜひ協力してほしいと
伝えるようなシーンです。
人は、自分のことを本気で思ってくれる人を信頼し、話を聞くのです。
伝えたいことには「事実」と「感情」の両方が入っていることが大切です。
話をするときに、「何を伝えたいか」という「何を」で話のポイントを考える方は大勢いる
でしょう。
しかし、「なぜ、伝えなくてはならないのか」という「なぜ」まで考えている人は少ない
のです。
「何を」だけだと、話し手の一方的な思いだけになってしまうことがあります。
「なぜ」を考えると話す内容に公共性が出ます。
「誰に」「何を」「なぜいま」「なぜあなたが」伝えないといけないのか?
I→YOU→WE法とは
話をI(私)から始め、YOU(あなた)、そしてWE(私たち)と徐々に広げていくことで、聞き手を
巻き込んでいく方法です。
私たちがこの「I→YOU→WE法」を使うと効果的なのは、聞き手が今から話す内容にあまり
興味がない場合です。
「I→YOU→WE法」の流れで誘導すれば、最初はあまり話を聞く気がなかった相手でも、
スムーズに波に乗ることができ、あなたの話が聞きたくなっていきます。
信頼を勝ち取る7つのルールを実践してみたいと思います。