人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。
その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて生きています。
そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介していきます。
「仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方」 著者:宇都出雅巳 氏
これまであなたは仕事でどんなミスをしたことがありますか?またはどんな失敗をしかけたことがありますか?
「職場で上司に叱られると焦った失敗ランキング(男性編)」のアンケート上位は
1位 頼まれていた仕事をすっかり忘れていた・・・24.8%
2位 電話の取次ぎメモを書き残すのを忘れた・・・16.8%
3位 会議中眠ってしまい、手に持っていた資料やペンを落としてしまった・・・15.9%
4位 上司宛の電話をかけてきた相手の名前を忘れた・聞き間違えた・・・14.9%
5位 会議の資料や企画書に誤字があった・・・11.2%
また、女性編でも「忘れるミス」が上位を占めているそうです。そのほか、仕事ではコミュニケーションが欠かせませんので、その過程で「伝わっていない」「聞いていない」といったミスもよく起きます。また、意思決定に関わる仕事であれば、判断を間違えるミスをしたことがある人もいるかもしれません。
仕事で起きる4つのミス
・メモリーミス(忘れた!)
・アテンションミス(見落とした!)
・コミュニケーションミス(伝わっていない!聞いていない!)
・ジャッジメントミス(判断を間違えた!)
メモリーミスはなぜ起きるのでしょう?
私たちは1日経つと覚えたことの3割しか覚えていないといいます。メモリーミスは、記憶に対する「期待」と「現実」のギャップから生まれます。
メモリーミスを犯す主犯格は「ワーキングメモリ」です。ワーキングメモリは「脳のメモ帳」にたとえられ、「作動記憶」「作業記憶」などとされます。情報を長期間にわたって貯蔵する「長期記憶」とは異なり、何かの目的のために「一時的に」貯蔵される領域なのです。言葉は話すそばから消えていくので、相手の発した言葉をワーキングメモリに記憶しているからこそ、言葉をつなぎながら理解することができるのです。しかし、ワーキングメモリの容量はとても小さいのです。新しい情報が入ってくると、古い情報がはじき出されて、その瞬間に忘れてしまいます。ワーキングメモリに入るとすぐに、しかも明確に記憶できます。しかし、ワーキングメモリから追い出された瞬間、今度は逆にスパッと忘れてしまうのです。しかも、ワーキングメモリはいくら気合を入れても、その容量を増やすことができないのです。
では、どうやってメモリーミスを防ぐのか?
メモリーミスの基本対策は、「メモをとること」です。メモこそもっとも原始的で、もっともわかりやすい記憶補助ツールであり、仕事効率化ツールでしょう。メモを取る習慣がない人からすれば、メモを書く手間を省いて仕事を少しでも効率化している気になっているかもしれません。しかし、メモを書かずに頭で「覚えておかなきゃ」と思うこと自体がワーキングメモリのムダ遣いであり、仕事の非効率化の要因になっているのです。メモに書き残せば、即座にワーキングメモリを解放でき、仕事の精度やスピードも上がるのです。
完璧なメモは必要ありません。
メモは本来「記憶のフック」として機能すれば十分なのです。ひとことでもなぐり書きをしていれば、芋づる式に記憶の引き出しから引き出せるのです。様々なミスを防ぐ1つの方法として、ワーキングメモリに頼らないで、メモを習慣づけていきましょう。
メモをスマホや携帯電話の機能を使って書く人がいます。しかし、書くこと自体が記憶に関係するので、本当に覚えておかなきゃ!ということはメモをとるといいですね。
さっと取り出せるペンと紙を持つことから、仕事は始まりますね。