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読書のススメ
「ヤバい集中力」

DoLA / パテ

2021.12.10


人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。

その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて
生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介いたします。

「ヤバい集中力」                  著者:鈴木 祐氏

「集中力がない人間」として、歴史上で初めて名前を残したのは古代ギリシアのペルセスだと言われています。

有名な詩人ヘシオドスの兄弟として生まれた彼は、生まれつき集中力が続かない性格として
知られ、農業をせずに遊興にふける生活をしていました。

これに業を煮やしたヘシオドスは、ペルセスに「今日できる仕事を明日に延ばしては
ならない、仕事に集中しない者は常に破滅の中にいる」といった内容の詩を送り付けた
のです。

ヘシオドスの説教はまさに正論ですが、ついペルセスに共感してしまう人も少なくない
でしょう。

「締め切りが近いのに、だらだらと仕事を先延ばしにしてしまう・・・」

「勉強をしようと思ったらゲームで遊んでしまった・・・」

「やる気になったかと思った5分後にはネットを見続けていた・・・」

現代人の多くが抱える悩みは、本質的に紀元前700年の古代ギリシアとまったく同じ。

「いかに気を散らさずに目の前の作業に取り組むか?」という問題に、人類は延々と
悩み続けてきました。

集中力が人生において不可欠な能力であることは、いまさら言うまでもありません。

気を散らさずに大事な作業だけに取り組めれば、いまより確実に大きな成果を上げ
られるはず。

仕事も勉強もさっさとこなして、空いた時間を好きな趣味に回すこともできるでしょう。

事実、近年では「集中力が人生の成功を左右する」との研究データが増えています。

2016年、計量経済学の大家であるジェームズ・ヘックマンが、「人生の成功に必要な要素は
なにか?」という疑問について調査しました。

イギリスやアメリカで生まれた数万人の子供たちにIQと性格テストを行った後、数十年後に
全員の収入や健康状態を再チェックしたのです。

分析の結果、わかったのは次の事実でした。

人生の成功にもっとも必要なのは、頭の良さではなく「誠実性」である

ここでいう「誠実性」とは、目先の欲望に負けずに大事なことにコツコツ取り組める能力を
意味します。

すなわち集中力です。

「頭の良さ」もそれなりの相関を見せましたが、集中力の重要性には遠く及びません。

IQよりも集中力の高い人の方が収入が多く、体を壊す確率も低く、なによりもメンタルを
病まずに幸福に暮らす傾向が格段に強かったのです。

まさに集中力こそは、現代における最重要スキルといえるでしょう。

それでは集中力を上げるにはどうすればいいでしょうか?世間で見かけるのは次のような
アドバイスです。

・タスク管理を徹底化する
・気の散らない環境を整える
・フローやゾーンに入る方法を考える

当然ながらこれらの方法にはそれぞれ効果があります。これらの戦略が難しいのは、
ともすれば対症療法に終わりやすい点です。

がんばって集中力アップに取り組んだはいいもの、パフォーマンスが上がったのは最初のころだけで、ほどなく昔と同じような仕事の先延ばしが始まるケースがとても多いのです。

・どうして人類は数千年も集中力の欠如に悩んできたのか?

・それほど大事な能力なのに、なぜ人類は集中力を進化させなかったのか?


・ゲームやスマホには発揮できる集中力を、仕事にはつかえないのはなぜか?


・一流のアスリートが独自のルーティンで集中力を高められるのはなぜか?

このようなポイントを把握しておかなければ、どんな小手先のテクニックを使おうが効果は
上がりません。

本当に必要なのは、ヒトの心の仕組みを知り、その正確な運用法を学ぶことだけ。

「何にも縛られない自由な生き方をしたい」と思う人も多いでしょう。

その実態として、裏を返せば食品の提供者の狙い通りに食欲を刺激され、ゲームの
クリエイターの思うままに射幸心を操られ、やる気のなさを言い訳に、自らの行動を
縛り付けた状態だと気付きました。

自分自身でブレーキをかけて、本来の自由を手に入れたいと思います。

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