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シパツウ - C-POWER通信

読書のススメ「今日のうんこ」

人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。
その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介していきます。

「今日のうんこ」             著者:内科医 おおたわ史絵 氏

「うんちはどうやってできるのか?」

あなたは考えたことがありますか?
仕事の合間にふと手をとめて「今日の晩ご飯は何にしようかな?」と考える人はいても、「はて、今日の便はいつ作られたのだろうか?」なんてことに思いめぐらせる人はまずいないものです。そう、私たちは毎日のように排便をしているくせに、その製造過程についてはきわめて無頓着。
しかし、便について語るのなら、何をおいてもその成り立ちを知らねば話が始まりません。
うんちの作られ方について、一緒に楽しく考えていきましょう。

内科医ならでは切り口で、うんちができるまでを考えながら読み進めました。
我々が飲食をするとき、口から入るものは食べ物ですが、肛門を出ていくときには、「うんち」と呼ばれる別モノになっています。
この、口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門までを、まとめて消化管といいます。長さはおよそ9メートル。
形は複雑で曲がりくねっていますが、ようは、1本のホースのような管です。この管の中で便は作られるわけですけど、その所要時間はいったいどのくらいだと思いますか?食事の量や食材の種類、腸の長さや機能によって、個人差はあれど、短い時で15時間、長ければ72時間、平均30時間もかかるのです。
つまり、今朝の便は昨夜食べたものではなく、1~3日前の食事によって作られたものだということになります。便って案外、過去のモノなんですね。

健康な人の便の色は、例外なく茶系です。「あら、今日はきれいなピンク!」なんてことは絶対にありません。
何を食べてもさえない茶色なのです。ただ、黄色っぽかったり、こげ茶っぽかったり、茶系でもバリエーションは幅広いです。
この色は胆汁の色素、ステルコビリンやウロビリン由来の物です。胆汁は肝臓で作られ、胆のうに一旦貯蔵されます。
そして、食べ物が胃を通過すると十二指腸から合流し消化を助けます。もともとの胆汁は黄緑系の色調ですが、腸内細菌の酸化作用によって、茶色く変わり、
食べた物によっても微妙に色は違います。これは順調に胆汁が分泌され、しっかり消化吸収がなされている証なのです。毎回便の色も確認して、今日の健康に感謝したいですね。

排便の3原則

  1. 和式でも洋式でも、どんなに長くても10分以内にはトイレから出ること
  2. 肛門付近の雑菌が尿道に入ってはいけないので、女性は前から後ろにふくこと
  3. 肛門はデリケート。洗いすぎたりゴシゴシこすりすぎたりしないこと

「うんち」のうんちく・・・「へ~~」と思って読みました。うんちについて、真剣に考えたことがない人って多いのではないでしょうか?

これからも自分のお腹を大切に、そして、うんちの確認を忘れずに健康管理をしていきましょう!