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シパツウ - C-POWER通信

就労移行支援事業所C-POWER
WorkingSupportドーラ
「会議の達人」の講義

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの
何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。

ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中で
どう自立して生きていくかを考え「自分の人生設計をしていく場」です。

一人ひとりが希望する働き方を一緒に考え、働くために必要な訓練を「共通課題」
「個別課題」「自由課題」に分かれて行います。

希望する働き方や実現までの道のりは、一人ひとり違います。

それぞれのプランに合わせて、必要なことを訓練していきます。

電話応対やパソコン訓練、コミュニケーション能力など、社会に出るために必要な力を
ビジネス基礎としてカリキュラムに準備しています。

一人ひとりの「こんなふうに働きたい」を考え、そのためには何が必要か、今の自分を知り、環境を知り、自分の役割を知ることができるように、毎日の訓練を大切にしています。

ドーラの講義をご紹介いたします。

【会議の達人】

   【ジョハリの窓】

ジョハリの窓(Johari Window)とは、自己分析に使用する心理学モデルの一つです。

自分自身が見た自己と、他人から見た自己の情報を分析することで、次の4つに区分して
自己を理解するというものです。

  1. 自分も他人も知っている自分の性質(開放)
  2. 自分は気づいていないが他人は知っている性質(盲点)
  3. 他人は知らないが自分は知っている性質(秘密)
  4. 自分も他人も知らない性質(未知)

一般的には「開放の窓(自分も他人も知っている特性)」を広げ、「未知の窓(自分も他人も
知らない特性)」を狭めていくことが良いとされています。

他者とのコミュニケーションにおいて、自分自身をどれだけ表現しているか、という視点で
現在の自分の姿を理解することができます。

私たちが社会で成長していくためには、積極的に自己を開発していく必要があります。

そのためにはまず、自分を知ることです。

自分を知ることで自己開発をする手法として有効なのがこの「ジョハリの窓」です。

「ジョハリの窓」は心理学者のジョセフ・ルフト氏とハリントン・インガム氏の両名に
よって、1955年に考案された概念です。
それは自己と他者から見た自己の領域を表すものです。

対人関係の進展や自己理解に利用され、ビジネスにおいての能力開発にも効果を発揮します。

具体的には、自分自身の特性を「4つの窓」に分類したものです。

「自分による自分の分析結果」と「他人による自分の分析結果」を統合して該当する窓に当てはめていくことで完成させます。

今回もジョハリの窓で自分を知っていきましょう。

自分のことを付箋に書いてもらいました。
そして一人ひとりに書いて手渡します。

密にならないようにタイミングを考えて移動して渡しました。

前回は自分の分かっている姿を自分で書き、台紙に貼り付けていきました。

今回は仲間に書いてもらったことを受け取り、貼り付けていきます。
それによって、自分が分かっている自分の姿と、仲間が思っている自分の姿が一致している
状態「①開放の窓」が完成します。

この領域が大きいと、誤解のない円滑なコミュニケーションができるようになります。

自分が書いた付箋の内容と、仲間からもらった付箋の内容が同じかどうか確認し、ここから「②盲点の窓」へ進んでいきます。

「盲点」という名の通り、自分が分かっていない領域です。

しかし、他人には分かっているということになります。

この「盲点」は他人に知られていますので、ここから自分へフィードバックさせていくことが重要です。
仲間にたくさん書いてもらいました。

みんなが自分のことを見ていてくれるって有難いですね。