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シパツウ - C-POWER通信

就労移行支援事業所C-POWER
WorkingSupportドーラ
「身だしなみ」の講義

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの
何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中で
どう自立して生きていくかを考え「自分の人生設計をしていく場」です。
一人ひとりが希望する働き方を一緒に考え、働くために必要な訓練を「共通課題」
「個別課題」「自由課題」に分かれて行います。
希望する働き方や実現までの道のりは、一人ひとり違います。
それぞれのプランに合わせて、必要なことを訓練していきます。
電話応対やパソコン訓練、コミュニケーション能力など、社会に出るために必要な力を
ビジネス基礎としてカリキュラムに準備しています。
一人ひとりの「こんなふうに働きたい」を考え、そのためには何が必要か、今の自分を知り、環境を知り、自分の役割を知ることができるように、毎日の訓練を大切にしています。

ドーラの講義をご紹介いたします。

【身だしなみについて考えよう】

働く女性にとって、職場にふさわしい身だしなみを心がけることは大切なこと。
でも、“ふさわしい身だしなみ”って何を基準にしたらいいの?とお悩みの方も多いはず。
今回は自分自身の服装、髪形、持ち物など客観的に見直してみましょう。

“おしゃれ”と“身だしなみ”の区別

“おしゃれ”と“身だしなみ”は混同されがちですが、しっかりと区別をしましょう。
“おしゃれ”とは、「この色を着たい」「このデザインが好き」など自分の好みを基準に考えるものですが、“身だしなみ”は、お客様や取引先の人、一緒に働く同僚など周りの人がどう思うのかを中心に考え、その場に合わせて装うものです。

職場での“身だしなみ”は、企業・職種イメージに直結します。
世間には、この業種のこの職種の人はこういう人であってほしいという期待的基準が
ありますが、これが違うと「この人で大丈夫かなぁ~」という不信感につながっていきます。
そのため“身だしなみ”と言っても、金融機関の方とアパレル関係の方では求められる方向性は違います。

しかし、どの業界・職種にも共通している“身だしなみ”のセオリーがあります。
それは『清潔感』です。
職場では、ふとした瞬間(会話、服の脱ぎ着、お辞儀、書類の受け渡しetc…)に思わぬ所に
視線が行ってしまうもの。
その時に服や靴が汚れていたり、手先が不衛生だったりすると、だらしない印象になって
しまいます。
また、企業の制服の人も多いと思いますが、毎日着るものだからこそメンテナンスには気配りが重要なのです。
特に医療関係・食品関係の方はダイレクトに関係してくるので注意が必要です。

<清潔感チェックポイント>
●シミやほつれがないか
●シワだらけになっていないか
●臭いはどうか
●襟や袖口の汚れはないか
●靴は汚れていないか
●爪の長さ、汚れ、ネイルのはがれはないか

一般的なオフィスでの身だしなみNGポイント

①トップス 

  • あまりにも全体が透ける素材のもの
  • 胸元の大きく開いたもの
    (お辞儀をした時どうなるのかを自分でチェック)
  • ノースリーブ
    (一般的なオフィスでは△)
  • 脇のムダ毛は大丈夫??

②スカート・パンツ
●スカートの丈が短すぎるもの
(短くても膝上5cmぐらいまで)
●身体にフィットしすぎるスカート・パンツ
●キュロット
(カジュアルになりがちなので注意)

  • すね毛がもじゃもじゃしていませんか??
  • 生足・・・スカートなら肌に近い色のストッキングをはきましょう。

③靴
●ブーツ・ミュール
(カジュアルなのでオフィス内では避ける)
●カツカツと足音が響くもの

  • 意外と他人の靴音は気になるものです。

★ポイント★
フォーマルな場では踵が見えないようすっぽり入る靴にする

④アクセサリー
●業務に支障が出るもの
(大きすぎるイヤリング・長すぎネックレス・派手すぎる指輪)

⑤メイク
●派手すぎるメイク・ネイル
●ノーメイク
●目立ちすぎる髪色・髪型

⑥香水
●基本オフィスでは控える
●柔軟剤や洗剤の臭いの強いもの

髪は印象を左右するパーツ

業種・職種によって違いはありますが、髪型やカラーについてもその場にふさわしいもの
選択したいですね。
お辞儀やお茶を出したりする際に長い髪が垂れてくるようなら、束ねる方がよいでしょう。
業務内容によってはアップにしたり、前髪をピンで留めたりするなど、配慮することも
大切です。
また、カラーリングから時間が経ち根元と毛先の色が違っていたり、フケが肩についていたりすると、相手は不衛生に感じたり、生活習慣まで感じてしまうので要注意。
髪は自身が思っている以上に印象を左右するところなので、意識して整えましょう。

フォーマルの度合いをわきまえつつ…

普段働いている時はカジュアルでも、重要な打合せやセレモニー、冠婚葬祭などあらたまった場でのフォーマル度を知っていることも身だしなみを整えるうえでは大切です。
靴をカジュアルなミュール・ブーツ・バックストラップから、フォーマルなヒールパンプスに履き変えたり、ジャケットを羽織ったりするなど、場面に合わせて装いを変化させることも
必要です。

働く女性の身だしなみで一番大切なのは、その場にふさわしい装いをし、周囲の人を不快に
させないことです。
そのためには、職場の規定や雰囲気を熟知し、自分を謹む心が重要になってきます。

夏は特に暑さ対策とエアコンのきいた室内での服装を自分で考えましょう。
季節感や自分らしいアイテムをワンポイントでプラスして、オフィスでの“ふさわしい身だし
なみ”を踏まえつつ、自分なりの楽しみを取り入れていけるといいですね。