岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupportドーラ」は身体、知的、精神などの
何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中で
どう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。
将来の自立した生活に向け、知っておくと良いことについてご紹介いたします。
【身だしなみチェック】
週はじめの日の朝、ドーラでは、男女に分かれてお互いの服装などを確認する
「身だしなみの日」としています。
「顔を洗ってきましたか?」「爪は整えていますか?」「服にしみ・しわはありませんか?」など具体的な質問事項を確認していきます。
季節によって服装が違うので、必要な項目でお互いに確認し合います。
働く人にとって「身だしなみ」は大切なマナーであり、身だしなみを整えることには
大きな意味があります。
「身だしなみを整える」などと表現されることの多い「身だしなみ」とは、相手に
不快感を与えない清潔な服装やふるまいという意味です。
身だしなみというと身に着けるものに注意が向けられがちですが、服装や髪形などの
「身なり」とあわせて、礼儀・作法を守る「立ち居ふるまい」も身だしなみに含まれます。
また、服装や立ち居振る舞いの他に、自分の体を清潔に整えることも「身だしなみ」です。
たとえば食後に人と会う前には歯磨きをしたり、暑い時期には汗をかいたまま会議室に
入らないよう事前に汗を拭いたりすることも身だしなみを整える要素なのです。
ビジネスでは、コミュニケーションを良好に保ち、スムーズに事案を進めるために、
相手に良い印象を与えることが大切です。
人の印象は、清潔感やその場に合った適切な身だしなみに左右されます。
また、会って最初に受けた第一印象が、その後も強い影響を与える「初頭効果」と
呼ばれる影響があることがわかっており、最初に良い印象を与えることができると、
その後に何か不手際があっても、悪い影響をカバーしてくれます。
逆に、初対面でだらしないイメージを与えてしまうと、その後も悪いイメージがつきまとい、ビジネスにも影響を与えます。
身だしなみはいつでも整えておくことが大切ですが、特に初対面の人に会う時には念入りに
整えておくのがよいと言えます。
身だしなみの原則1「清潔感があること」
身だしなみで最も大切なのが「清潔感」です。
どんなに立派なスーツや靴を身につけていても、しわだらけだったり汚れていたりしたら
意味がありません。
清潔感のある身なりをすることは、社会のマナーであると同時に向き合う相手に対する
礼儀でもあります。
また清潔感は信頼感にもつながるため、信頼関係が大切なビジネスの場では特に大切な
要素です。
また、きちんと洗濯や手入れがされて清潔な服であっても、見た目がだらしない印象を
与える服装も「清潔感がない」と判断されますので注意が必要です。
たとえばこれといった定型のないカジュアルな服装の場合は、襟のある白シャツにしたり、
コットンパンツにはアイロンをかけたりするなどの工夫で清潔感が生まれます。
身だしなみの原則2「TPOに応じた機能を備えていること」
身だしなみは清潔であることに加えて「機能的である」ことも大切です。
つまりTPO(時と場所や場合)に応じた服装やふるまいが求められます。
たとえば外回りが多い営業担当の人であれば、歩きやすい靴や形が崩れにくい機能的なスーツを着用し、食品を扱う人であれば髪をまとめ、装飾品を外すなどの配慮も身だしなみです。
「機能的である」ことは、身だしなみと「おしゃれ」の違いを理解するのにわかりやすい
定義であるとも言えます。
好きなファッションを自分のために身につけるのではなく、相手やその場や目的に合わせた
機能性が身だしなみの要素です。
身だしなみの原則3「品位があること」
適切な身だしなみには品位があることも欠かせません。
品位とは、見る人が尊敬したくなるような志の高さが、外見や立ち居振る舞いに自然と表れていることです。
品位には、相手を尊重する気持ちや、自分の仕事に対する誇りが表れます。
そのような気持ちを持つことで、背筋が伸びて自然と品格のある振る舞いができると
言えます。
身だしなみは、「清潔感」「TPOに合わせた服装・髪型」「品位のある立ち居振る舞い」を
トータル的に表したもので、教養や内面も含めた自分を表すものなのです。
是非、お出掛けの際には全身を確認しましょう。
そして、しっかり学び、心の中も整えて生きていける大人になりたいものです。