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読書のススメ「脳卒中の再発を防ぐ本」

 人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。
その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介していきます。

「脳卒中の再発を防ぐ本」              著者:平野照之 氏

脳卒中とは

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり、切れたりして起こる病気の総称で、「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の3つのタイプに分けられます。起こり方はそれぞれ異なります。脳梗塞は血管が詰まって起こります。一方、脳出血とくも膜下出血は血管が切れたり破れたりすることによるものです。脳梗塞と脳出血の原因は主に動脈硬化で、血管の内側が狭くなったり、血管がもろくなったりすることです。くも膜下出血は、血管できたこぶが原因です。再発を予防するには、それぞれの原因に応じた対策をとることが大切です。

脳梗塞と脳出血は症状が同じ
脳梗塞や脳出血が起こると、半身のマヒや手足のしびれ、意識障害、ろれつが回らない、視野異常などが表れます。症状は血流が途絶えることによって起こります。

血圧の管理をしよう
血圧は、できるだけ基準値を目指してコントロールします。まずは収縮期(最大)血圧140mmHg未満、拡張期(最小)血圧90mmHg未満が目標です。血圧を急に下げるとかえって再発のリスクが高くなります。2~3カ月くらいかけて徐々に血圧を下げていくとよいでしょう。

血圧をしっかり下げると再発が30~50%減る
脳卒中を起こした人は、以前から高血圧を指摘されていた人も多いはずです。脳卒中の再発を防ぐためには、血圧管理が最も重要課題と考えましょう。血圧をしっかり下げることによって、脳梗塞は約30%、脳出血では50%も再発が減ることが分かっています。高血圧の治療は、通常、食事などの生活習慣を改善し、それでも下がらなければ薬を使いますが、脳卒中を起こした人は最初から薬で確実に血圧を下げていきます。また、生活習慣の改善も同時におこないます。生活習慣病の管理には、運動も重要です。精神的なストレスや認知症の予防にもなります。まずは家の中でできるだけ動くようにし、外出にも少しずつ挑戦していきましょう。すべての脳卒中の根本に生活習慣の乱れがあります。予防するには、生活習慣の改善しかないのです。

減塩と減量を確実に守って楽しく食べるようにしたいですね。