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シパツウ - C-POWER通信

読書のススメ「1%の力」

人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。
その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介していきます。

「1%の力」                         著者:鎌田 實 氏

1%は誰かのために、と思って生きてきました。その1%が回り回って自分に力を与えてくれているように思います。その力をまた、困っている誰かのために回転させていきます。いつもこうやって1%、ぐるぐると回転させていくうちに本当に1%かどうかわからなくなるのです。こうやって回っているうちに。誰かのためにが、いつか、知らない間に、100%を超えるようになったら最高です。

どんな時でも、1%と言い続けていきたいと思っています。1%だと肩の力が入らないですむから。応援される方も1%なら暑苦しくないだろうなと、勝手に想像しました。

ホモ・サピエンスはひとりでは生きていけない弱い動物です。だから僕らは人を愛します。愛する人ができれば、自分のためと愛する人のために僕たちは100%ちからを注いで生きようとします。

僕はがんばらないなんて言いながらがんばってがんばって生きてきました。生きるって闘いなんです。全力投球です。でも、でも、愛する人を守り「もう1%」が大切なことに気がつきました。

仕事の時でも、100%に満足しないことが大切。自分の心の入れ物に、熱い思いが入りきれなくなって100%を超えていこうとする。この時に新しい世界に出会えるのです。人を愛する時はさらにもっと、「あふれさせる」ことが大切。利己的な生き物の僕らが資本主義という競争社会に生きるのだから難しいのです。丸ごと自分のために生きてよい。その上に1%、誰かのために生きると、思いやりホルモンが分泌され、幸せで健康で長生きができることが分かってきました。高血圧の発症率も下がり、動脈硬化も少ないことが分かりました。僕たちは心をもった動物だからです。誰かのために生きると体にいいのです。

1%でも相手の身になってみると、職場の空気も、家庭の空気も、地域の空気も、変わることが分かりました。「1%主義」には持続力がある。続けるってひとつの力なのです。「1%」だったら、私ももう少し我慢してみよう、変えてみよう、頑張ってみようと思えます。「ゼロ」と比べると「1%」ってスゴイんだなって思えます。「100」と比べたらほんのわずかな「1」だけど、無限の可能性をもつ「1」って、不思議な力がありますね。だからこそ「99%努力した」と思っていても、残りの「1%」が生きるためにはとても大切な1%なんだと思いました。

私たちには、理想やプライドやこだわりがあります。あるがまま受け入れるって簡単なようで難しいことです。本当の姿を歪めてみようとしないで、まずは真っすぐ受け止める心の強さをもとうと思いました。