岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神など何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。C-POWERグループでは、地域の職業人をお招きし「働くこと」を一人ひとりが考える「職業人講話」の時間があります。
–––◆職業人講話の目的◆–––
➀それぞれの職業生活を理解する
②働くことの目的や意義を考える
③自分の生き方や将来設計を考える
④地域の良さや地元への愛着を深める
⑤社会に出ていくことへの意識を高める
【10月の講師】
10月は、一般社団法人 東名グループ多治見 代表理事 有賀 日出海様にお越しいただきました。
多治見市に生まれ、小学校2年生時に、岐阜県立関特別支援学校に入学します。寮生活をしながら学校に通われていましたが、やっぱり家にいたいという気持ちから4年生時に多治見に戻り、多治見市立養正小学校内にあった言語教室に3年間通われました。
中学・高校は普通校に通い、高校卒業後は、病院事務を学ぶ学校に入学されました。病院事務を学ぼうとしたきっかけは自身も障害を持ち、福祉が身近だったので自然と福祉・医療関係に興味を持ったとのこと。
卒業後、10年間多治見市の嘱託職員として勤められました。30歳で転職を決め、転職活動は苦労の連続でしたが、社会福祉協議会に採用され約30年間勤められました。社会福祉協議会での仕事を通して、障害者や高齢者と接していく内に自分でやってみたいという気持ちが芽生え、法人を立ち上げ、現在グループホーム「さんらいず」を運営されています。

【講義内容】
~仕事って何だろう、なんで仕事をするの?~
講義の冒頭に参加者に向けて有賀様から、「仕事って何だろう、なんで仕事をするの?」と質問をいただきました。
参加者からは、
「生活するため」
「目標に向かって経験を積むため」
「生活リズムを整える為」
「次のステップに進むため」
「喜びを得るため」
「自分自身を維持するため」
「人との関わりを持つため」など…
沢山の考えが上がりました。
有賀様の考える「仕事って何だろう、なんで仕事をするの?」に対する答えは
1.お金を得て生活をする為
2.喜びを得る
3.自分を向上させる
4.友人ができる
5.社会参加・社会貢献
特に伝えたいのが、『社会参加・社会貢献』
働くことは立派な社会参加・社会貢献です。今働くことができていなくとも、物を買うこと等を通して知らず知らずのうちに社会参加・社会貢献をしています。
たとえ少ない給与でも、自分が稼いだお金で自分が欲しいものを買うことはとっても価値があるので、この経験を大切にして欲しいですと最後、まとめてくださいました。
質疑応答の時間では、今まで辛かったこととやりがいを感じたことを教えて欲しいという質問にお答えしていただきました。
「辛いことは、人材が集まらないこと。雇ってもなかなか定着しないこと。派遣会社にも登録したが、なかなか集まらない。そこで海外の方に向けて募集をかけ新たに2名、雇うことにしました。こういったグループホームの経営や運営で辛いなと思うことがあります。逆にやりがいを感じるのは自分がやりたいと思った仕事をしているので、納得して仕事ができることは嬉しいです。自分がやりたいことをしているだけなのに、グループホームの利用者の喜びの顔を見た時は、やりがいを感じます。」


障害を持ちながら、生き生きと今までの経験をお話される有賀様はとても素敵でした。訓練生にとても良いロールモデルになったのではないでしょうか。
随時、見学・体験ができます。まずはお問合せください。
C-POWER WorkingSupportドーラ
0572‐26‐8523 担当:河内(かわち)