2019年12月下旬、中国・武漢で未知のウイルスに罹った患者が現れました。
感染力はそれほど強くないだろうと油断した人類の隙をついて、それから2カ月でウイルスは世界中で180万を超す人に感染し、11万以上の人命を奪ったのです。(4月13日現在)
人が世界中を行き交うグローバル化した現代世界は、ウイルスの拡散と増殖にとって最適な環境だったのでしょう。
2002年に中国で発見され、カナダや米国で死者を出したSARSコロナウイルス(重症急性呼吸器症候群)は、ジャコウネコを介して人に感染し分布が広がりました。
2012年に中東で発見されサウジアラビアを中心に欧州まで広がったMERSコロナウイルス(中東呼吸器症候群)は、ラクダを介して人に感染し分布範囲を広げました。
今回、緊急事態宣言が発令し、「外出は控えるように」と言われました。
でも、自宅にずっといるとイライラしてしまいます。
自分の脳(心)に異常を感じるようになり、このままでは自分が変になってしまうと感じた人もいたのではないでしょうか。
この異常なストレス事態に対して、自分の心の健康を守るために、いかに対処するか、新型コロナウイルスとのつきあい方が大切になっていきます。
<ストレスとメンタルヘルス>
自分自身にとってストレスになるかどうかは、その出来事をどのように受け止めているかに左右されます。
どのようなことでも柔軟に肯定的に捉えることができれば脳(心)にとっては良いストレスにはなり、「嫌だ!困った!」と否定的に捉え、暗い気持ちになると悪いストレスになっていきます。
この悪いストレス状態が持続すると脳に悪い影響を与え、メンタルヘルスに悪影響をきたします。
幸いなことに、「密集地でなく換気の良い所」「風通しの良い屋外」はOKとのことです。
日ごろ、「時間がない」「忙しい」方たちも「出勤できない」「休校」を良い機会と捉え、時間を気にすることなくウオーキングやジョギングを行う、または家の掃除を念入りにする、断捨離するといった家の時間を大切にできるといいかもしれませんね。
特に、生活習慣病の恐れのあるメタボの方は、健康管理を意識できる良い機会にしてください。
しかしながら、ジョギングでも10メートル以上離れることが必要との見解があります。
ウオーキングやジョギングをする時にも周りへの配慮と自分を守る行動が必要ですね。
有酸素運動や太陽を浴びることによって、精神の安定に深く関わりのある脳内神経伝達物質であるセロトニンが増加します。
地元を歩くことで新しい発見があるかもしれません。
地域を知ったり、道に花々が咲いていることに気付いたりできるかもしれません。
屋外で自然を感じながら五感を刺激することは、脳に良い影響を与えてくれます。
自分の健康を守り、自分にあった範囲で行動しましょう。
あなただったらこの「ステイホーム」の時間を何に使いますか?
勉強、本を読む、料理、ストレッチ、ダンス、ピアノ、歌、など、今まで出来なかったことを思い切りやってください。
好きで楽しいことをやっている時が心の健康にとっても最高なのです。
多様性の時代と言われて久しいですが、「勉強は学校で」「仕事は会社で」という固定観念を見直す良い機会かもしれません。
学校で勉強するのは選択肢の一つ、会社で仕事をするのは選択肢の一つという多様性について、見直す絶好の機会を新型コロナウイルスが与えているようにも思えます。
オンライン教育による学び方や仕事もテレワークや在宅勤務など今までと違う発想の展開を、新型コロナウイルスが推し進めているようです。
多様な価値観が望まれます。
<自立・自律した人生を過ごそう>
困った!困った!だけで、この時期を過ごすのはもったいないです。
このような時こそ、私たちが目指している「自立」が試されていると言えるでしょう。
「自分はどう思っているの?」「自分はどうするのか?」「自分には何ができるの?」肯定的に受けとめ、多様な発想をして実践する良い機会にしていきましょう。
相手は新型コロナウイルス。
いつ収束・終息するかわかりませんが、ストレスに対して考える機会になるといいですね。
自由に外出できないことを体験して、自由に外出できることの喜び・楽しみを再認識できました。
学校に行けなくなって学校がどういう場だったのかを考えたり、友達や先生に会いたいと思ったりする日がありました。
フェイクニュースに惑わされず、新型コロナウイルスのワクチンと治療薬が早くできることを期待して、新型コロナウイルスに負けずに乗り越えていきましょう!
新しい「人との関わり方」、「働き方」、「家での過ごし方」を考える時代に突入しましたね。
ドーラでも新しいカリキュラムや学び方を考え、皆さんが心も体も健康的に学べる事業所にしていきたいと思っています。
リモートワークといった在宅での仕事に就くことも考え、一層パソコンの訓練を強化し、仕事に使える技術を身につけていけるよう訓練していきたいと思います。