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シパツウ - C-POWER通信

読書のススメ㉖

人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。
その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介していきます


「人の上に立つ人」の勉強』

  45分で読める『言志四録』+『重職心得箇条』       著者:佐藤一斎     訳:坂井昌彦
 

文字通り「日本を変えた本」_それが佐藤一斎の『言志四録』です。

明治維新の偉業を成し遂げた若い志氏たちは、挙ってこの本の中に「生きる意味、自分の人生の使命」を再確認し、奮起したのです。
その不朽の人生哲学『言志四録』1133篇から多難な現代を、強く生き抜く指針として選び抜かれた珠玉の60篇。
『言志四録』のエッセンスは、すべてこの60の名言につきます。
また、原文は、折にふれて、ぜひ声に出して繰り返し読み、名文を味わってください。
この60の「知恵」のそれぞれが、必ずあなたがこれから歩む道を照らし出してくれる「一燈」となります。

≪孔子にはストレスのたまりようがなかった≫

孔子はその姿を「学問のポイントが理解できないと、発憤して食事をすることも忘れて取り組んだ」として、『論語』に見ることができるが、それほど学問への志気が高かったことを示している。
また、「物事の真理が理解できると、あまりの嬉しさに一切の心配事も忘れてしまう」とあるが、学問と向き合う孔子の心体が、いかに健全であったかがうかがえる。
「学問に一心不乱に没入して、年を取るのを忘れてしまった」ともあるが、いかに孔子が天命を知り道を楽しんでいたかがよくわかる。
このように、聖人というのは「食を忘れ」「憂いを忘れ」「老いを忘れ」るというから、われわれとは別人のように見える。
しかし一方、かれらでもやはり食事はするし、憂いも感じるし、年も取っていくという現実を考えれば、われわれだって努力次第では聖人に近づけるかもしれない。
人の上に立つ人、指導者を目指す人の必読書として読み継がれている「言志四録」のエッセンスと「重職心得箇条」をわかりやすく現代語訳された本です。

とても読みやすい1冊になっています。