岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの
何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中で
どう自立して生きていくかを考え「自分の人生設計をしていく場」です。
一人ひとりが希望する働き方を一緒に考え、働くために必要な訓練を「共通課題」
「個別課題」「自由課題」に分かれて行います。
希望する働き方や実現までの道のりは、一人ひとり違います。
それぞれのプランに合わせて、必要なことを訓練していきます。
電話応対やパソコン訓練、コミュニケーション能力など、社会に出るために必要な力を
ビジネス基礎としてカリキュラムに準備しています。
一人ひとりの「こんなふうに働きたい」を考え、そのためには何が必要か、今の自分を知り、環境を知り、自分の役割を知ることができるように、毎日の訓練を大切にしています。
ドーラの講義をご紹介いたします。
【良いトコ見つけ】
何気なく過ぎる毎日でも、その日は誰かにとっての大切な記念日です。
一日を大切にする気持ち、1分1秒を大切にする気持ちをもてるようなきっかけになればと
思っています。
この講義は「今日は何の日?」から始まり、いろんなことに興味がもてるようになるための
訓練の一つです。
些細なことに興味をもつことで、会話の引き出しを増やし、雑談力を鍛えていきます。
今回は、「ほめ言葉」について学びました。
褒められるのは嬉しいですね。
上手く褒めることでもたらされる効果にはどんなことがあるか考えてみましょう。
- 相手の自信ややる気を引き出す
「人は期待されることによって成長が高まる」という心理効果をご存じですか?
これは、ピグマリオン効果と呼ばれるものです。
「教師が生徒に期待をかけると、生徒の成績が伸びる」という教育現場での例が代表的ですが、職場での人間関係にも応用できると考えられています。
仕事においても、褒めることで、相手の気持ちや行動をポジティブに変化させることができるでしょう。
- 良好な人間関係につながる
褒められると、人はドーパミンと呼ばれる快感ホルモンが放出されます。
ドーパミンは意欲や快楽に関係する神経伝達物質で、放出されることで気分が高まり幸せな
気持ちになります。
また、「褒めてもらえた!」という喜びや安らぎが生まれ、褒めてくれた相手に対する信頼感が自然と高まるとされています。
- 自分の気持ちも前向きになる
褒める行為は、実は褒められた人だけでなく、褒めた人にもメリットがあります。
相手が喜んだり成長したりする姿を目にすることは、自身の成果として実感することにも
つながります。
また、褒められた人と同様にドーパミンが放出されやすくなり、脳が活性化されます。
自身の気持ちや行動にもプラスの変化をもたらしてくれます。
褒め上手になるための7つのポイント
1.さらっと褒める
2.具体的に褒める
3.本人がいないところで間接的に褒める
4.質問形式で褒める
5.大勢の前で褒める
6.褒め言葉の「さしすせそ」を活用する
・「さ」さすがですね
・「し」知りませんでした
・「す」すごいですね
・「せ」センスがありますね
・「そ」そうなんですね
7.褒め言葉をメールで伝えるのも◎
「褒める」という行為は、相手との関係性だけでなく、チームや部署全体の人間関係の潤滑油にもなります。
また、自分自身のモチベーションを引き上げることにもつながりますね。
ただ、効果的に使うにはちょっとしたコツを知っておくことが大切です。
「褒める」技術を磨いて、職場でのスムーズなコミュニケーションに役立てられると
いいですね。