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シパツウ - C-POWER通信

読書のススメ
「『個性』の育て方」

 

人にはそれぞれ、些細なことから大きなものまで様々な課題が存在します。

その課題を克服したり、目標を達成したりしながら、より良い幸せな人生を求めて
生きています。

そんな皆様へお勧めしたい本をご紹介いたします。

 

                       「『個性』の育て方」                             著者:後藤哲哉 氏

 

困難を乗り越えたら、親子の関係は強固になる

「かわいい子には旅をさせろ」といいます。旅は心細いです。道に迷います。

ハプニングも起こります。晴れだと思っていた天候は台風になって、考えていたスケジュールが台なしというような、自分でコントロールできない場面に遭遇します。

その経験が、成長する機会となります。ハプニングをすべて回避してくれる温室は、楽しく
ありませんし、いざというときに、すぐにあきらめてしまう大人になってしまいます。

子どもが自立することが寂しいと感じる親は、いつまでも自分の手元に子どもを置いて
しまい、いつまでも自立ができない大人に育ててしまう危険があります。

子どもを愛するということは、バリアの中で守り育てるということではありません。

赤ちゃんの頃はすべて世話をしますが、やがて自立に向けて、外の厳しい世界に出て
行かせることが愛です。

困難を避ける人生からは、何も生まれません。

困難に直面したとき、それを受け止め、乗り越えるときに、成長や意味が与えられるのです。

親子関係において「その困難を一緒に乗り越えていく」ということがとっても大事に
なります。

しかも、親がすべて解決してあげるということではなく、子どもが解決できるように
手助けをする。

そして、徐々に距離を置いて見守るのです。

困難を乗り越える機会が訪れたら、親子関係の絆がより強固になるということです。

私たちは、「変化する」ということを恐れることがあります。

でも、変化は成長をもたらすのです。

変動しながらも成長する社会の中で、変わらないことは現状維持ではないのです。

現在のコロナ禍において、生活様式も大きく変化しました。

私たちはその変化に対応しながら、よりよい生活を求めて成長しています。

すでにコロナ禍以前の生活を忘れてしまったようにも感じます。

今を見つめ、これからを生きるために、苦しいことを乗り越えていく力が必要です。

私たちは1人ではありません。

将来の幸せのために、一層の家族の在り方が問われるように感じます。

家族がいない方もあるでしょう。

しかし、家族のように相手を思いやれる仲間を見つけ、そんな仲間と過ごせる場所を見つけていくことも、これからを「自立して生きる」ということではないでしょうか。

どんな「自分」も私。

もし失敗したとしても、次はもっと違う方法を考えてみればいい。そんなふうに思える
自分って、けっこうイケてるんじゃない?って思えるといいですね。

そして、自分ができることは何か考えてみましょう。

「ここにいると安心する」と思える場所がきっと見つかると思います。