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シパツウ - C-POWER通信

就労移行支援事業所C-POWER
WorkingSupportドーラ
「トリビア」の講義

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの
何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。

ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中で
どう自立して生きていくかを考え「自分の人生設計をしていく場」です。

一人ひとりが希望する働き方を一緒に考え、働くために必要な訓練を「共通課題」
「個別課題」「自由課題」に分かれて行います。

希望する働き方や実現までの道のりは、一人ひとり違います。

それぞれのプランに合わせて、必要なことを訓練していきます。

電話応対やパソコン訓練、コミュニケーション能力など、社会に出るために必要な力を
ビジネス基礎としてカリキュラムに準備しています。

一人ひとりの「こんなふうに働きたい」を考え、そのためには何が必要か、今の自分を知り、環境を知り、自分の役割を知ることができるように、毎日の訓練を大切にしています。

ドーラの講義をご紹介いたします。

 【トリビア】

「糖質オフ」「糖類オフ」など、糖は健康を語る上での重要なキーワードとなっていますが、その意味を正しく知ることが大切です。

お菓子やお酒など、糖という言葉は様々な商品において使われています。
テレビCMでも見たことがあるという方が多いでしょう。

健康ブームを背景に、「糖質」という言葉をよく耳にするようになりました。

糖質制限というとご飯やパン、麺類などの主食を抜いたり減らしたりするのが定番であり、
炭水化物とイコールだと考えている方も多いでしょう。

しかし、細かい定義を見ると「糖質=炭水化物」というわけではありません。

炭水化物は糖質と食物繊維を合わせたものであり、「炭水化物–食物繊維=糖質」ということになります。

糖質は野菜や海藻類などに多く含まれる食物繊維ですが、広義では炭水化物に分類されているのです。

糖質は、体や脳のエネルギー源となる栄養素で、人が健康的に生きていくためには
欠かせません。
私たちが日常的に体を動かすことができるのは糖質のおかげなのです。

糖質制限という言葉もあるとおり、「糖質を摂ると太る」と考えている方も多いようです。

これは、過剰に摂りすぎた糖質がエネルギーとして代謝されなかった場合に中性脂肪として
蓄えられることから来ていると考えられます。

他の栄養素と同様に、糖質の摂り過ぎはもちろん良いことではありませんが、反対に不足すると身体に悪影響を及ぼすこともあります。

糖質が不足した時の症状としては、疲労を感じやすくなったり集中力が低下したりすることが考えられていますので、十分に注意をしましょう。

糖質の代表的なものにはデンプン、糖アルコール、オリゴ糖などが挙げられます。

糖類は糖質に含まれており、広い意味では糖質といえます。

糖質は消化酵素によって、より小さい分子に分解されるのですが、これが「単糖類」や
「二糖類」と言われる糖類です。

また、砂糖やオリゴ糖、ブドウ糖など、初めから単独で糖類や遊離糖類として存在している
食品もあります。

糖類は糖質と同様にエネルギー源となる働きを持っています。

また、食後の血糖値を直接上げる要因にもなるのが糖類です。

糖質と糖類は違うとはいっても、糖類は糖質の仲間ですので同じものとして理解していても
間違いではありません。

「炭水化物>糖質>糖類」という順番でカテゴリーを詳細化できます。

・糖質ゼロ
糖類、多糖類、糖アルコールなどを含んでいないものを指します。

これはブドウ糖や砂糖などの糖類も含んでいないということです。

糖質を含んでいないのに甘みを感じられる食品も多々存在しますが、糖質の代わりに使用されているのは天然甘味料や人工甘味料と呼ばれるものです。

天然甘味料…ステビア、甘草(グリチルリチン)
人工甘味料…スパルテーム、アセスルファムK、スクラロース

糖質ゼロと書かれているジュースやお菓子でも、こういった甘味料が使われていることで甘みを感じることができます。

ただし、糖質ゼロだから良いというわけではなく、人工甘味料の摂り過ぎで悪影響が及ぼされることも多いので注意したいところです。

ただ、肥満や糖尿病の治療の代替食として用いられることもあり、一概には否定できません。

・糖類ゼロ
糖類は単糖類や二糖類のことを指します。

こちらも糖質ゼロと同様で、糖類が含まれていない=甘くないというわけではありません。

糖類ゼロの場合は、代わりに糖類には分類されないオリゴ糖やキシリトールなど、小糖類や
糖アルコールを含んでいることがあります。

糖類ゼロが糖質ゼロという意味ではないですし、もちろんカロリーもあるので注意したい
ところです。

糖質ゼロと糖類ゼロの部分で注意しておきたいのが食品表示に関するものです。

食品表示の基準には検出限界値という考えが用いられており、実際に少量の糖質と糖類を
含んでいてもゼロと表記することができる場合もあります。

例えば、食品100g(飲み物なら100ml)の含有量が0.5g未満であれば「ゼロ」として数字を
丸めることが可能であり、実際は微量に含まれているということになります。

また、砂糖不使用と書いてある商品は、あくまで砂糖のことであり、砂糖=ショ糖(二糖類)のことを指しているため、他の糖質や糖類を含んでいるものもあります。

砂糖を使っていないからカロリーが低いとは限らないのです。

糖質や糖類には正しい理解が必要です。

体に良くないといわれることの多い人工甘味料も、実際には肥満や糖尿病の治療に使われる
こともあり、悪とは限らないのです。

糖を正しく知り適切な選び方をすることが、健康への近道といえるでしょう。
 

・「ゼロカロリー」と「カロリーオフ」
ダイエットまたは健康維持のために、よりカロリーの低いメニューを選ぶなど、食品から
摂取するカロリーを抑えている人は多いかもしれません。

飲料においても同様で、摂取カロリーが気になるために、好みの飲料ではなくお茶や
お水などを選ぶこともありますが、摂取エネルギーを抑えながらも好みの飲料を楽しむ方法もあります。

それは、「ゼロカロリー」または「カロリーオフ」などの飲料を利用するという方法です。

「ゼロカロリー」は100g当たり5kcal未満(飲料の場合は100mL当たり5kcal未満)であることを表し、「カロリーオフ」は100g当たり40kcal以下(飲料の場合は100mL当たり20kcal以下)であることを表しています。

また、日本と同様に海外においても強調表示が使われています。

コーデックス委員会が定める「栄養及び健康強調表示の使用に関するガイドライン
CAC/GL 23-1997」では、飲料の場合、100mL当たり4kcal未満の場合は「無」とし、
100mL当たり20kcal未満の場合は「低」と設定されています。
しかし、このような基準で定められた強調表示の基準に関して、消費者の理解は進んで
いません。
消費者庁が行ったアンケート調査によると、ゼロカロリーを「0~5kcal未満」と正しく理解
していた人は13.5%と低く、69.8%もの人が「1kcal未満」と誤って認識していることが
分かりました。
さらに、ゼロカロリーという表示について正しく理解していた人は、若い年代で高く、
60代以上の高齢者では低いという結果でした。

強調表示の「ゼロカロリー」と「カロリーオフ」の正しい意味を理解することは、ダイエットや健康維持のためによりふさわしい食品を選ぶ上で有益です。

栄養表示の正しい見方を知り、自分に合った食品を選びましょう。