岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。
ドーラの講義の1つをご紹介いたします。
【IT基礎講座】
ドーラでは訓練生一人ひとりが使用できるノートパソコンがあります。また、それぞれ個別のフォルダーに自分が訓練したものを保存しておくことができます。タイピングの成果、資料作成の成果、パワーポイントの成果など、様々なパソコン訓練のあしあとを残しておくことができるので、あとから取り出して成長を実感することもできるのです。
今日は、IoT(アイ・オー・ティー)について学びました。
ニュースでも度々報じられることがあるIoT(アイ・オー・ティー)という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。でも「IoT」って何?と聞かれて答えられる人は少ないようです。
近い将来、IoTは今まで以上に普及し、人々の生活に溶け込むことになるでしょう。一見難しそうですが、意味・仕組み・利用シーンが分かれば理解しやすいと思います。
≪IoTとは≫
IoTとは「Internet of Things」の略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されています。
IoT市場は2020年には約365兆円市場になるとされており、今後急成長していく分野として注目されています。第四次産業革命という言葉をきいたことはないでしょうか?第四次産業革命とは2021年から、ドイツが「インダストリー4.0」を日本語で訳したものが第四次産業革命になり、第四次産業革命の核となる分野がIoTです。
≪IoTによって実現可能なこと≫
IoTではモノがインターネットにつながることで、
・遠隔操作
・遠隔監視
・M2M
が可能になります。
M2Mは「Machine to Machine」の略です。IoTに先んじて生まれ、すでに導入・運用が進んでいるテクノロジーです。M2Mは機械と機械がネットワークを介して接続し、相互の情報をやりとりをする仕組み・技術です。具体的にはビルのエレベーター監視、自動販売機の遠隔在庫管理、コピー機のトナー監視・故障検知、電力・ガスメーターの自動検針、渋滞や交通規制などの情報をカーナビなどに表示するVICS(道路交通情報通信システム)などが該当します。
スマートフォンが普及したことで、公共Wi-Fiも整備され、さらにIoTが導入されやすい環境が整っています。IoTの技術は、モノへの搭載で画期的な製品やサービスを生むだけでなく、公共交通機関の管理や農業で畑の管理に導入されるなど、身近な場所で活用の機会が広がっています。これからはインターネットによってさらに便利になり、IoTの技術は生活の中で当たり前のサービスへと拡大していくでしょう。
まだビジネスで導入していないという人も、今回の講義にして、今のうちにIoTについて理解を深めておきましょう。気になるIoT製品やサービスがあれば、試してみてはいかがでしょうか。