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シパツウ - C-POWER通信

就労移行支援事業所C-POWER WorkingSupportドーラ「良いトコ見つけ」の講義

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は・身体・知的・精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。

ドーラの講義をご紹介いたします。

【良いトコ見つけ】

何気なく過ぎる毎日でも、その日は誰かにとっての大切な記念日です。
一日を大切にする気持ち、1分1秒を大切にする気持ちをもてるようなきっかけになればと思っています。
この講義は「今日は何の日?」から始まり、いろんなことに興味がもてるようになるための訓練の一つです。
些細なことに興味をもつことで、会話の引き出しを増やし、雑談力を鍛えていきます。

今回は、7月の様々な記念日から、「世界人口デー」について考えてみました。
世界の人口問題への関心を高めるための記念日です。
1987年に人口が50億人を超えたことから制定されました。
この記念日は、国連人口基金の推定した全世界の人口推移に基づいて決められており、ユーゴスラビアで生まれたマテイ君が50億人目と認定されています。
現在の世界の人口は何人かご存じでしょうか?
なんとっ 77億人!
 (2019年国際連合正解人口推計)
約30年間で1.5倍に増加したことになります。
今後、世界の人口はどこまで増えていくのでしょうか?
2100年には110億人に達するのはないかともいわれています。
では・・・人口が今よりも増えたらどうなるのでしょう?
人間は知恵があるので、どんどん人口が増えていくのではないでしょうか。
そうなれば、産業・農業・医療などが発展するので、飢えがなくなり、多くの命が助かるようになるはずです。
しかし、生み出すものと同様に減っていくものも多いのではないでしょうか。
やはり心配なのは、食料不足・水不足です。
森林を伐採し、牧場を増やし、多くの牛や豚や鳥を飼育していきます。
その動物たちが育つための穀物を育ていきます。
穀物を育てていく人たちの食べ物はどうなるのでしょう。
多くの資源を使って、私たち人間が生きていけるのです。
例えば食料は、現在のやり方と消費ペースで、100億人を食べさせていくことができません。
これから40年食べていくには、過去1万年分の農業生活をすべて合わせたよりも多くの食料を生産しなくてはならないのです。
でも、異常気象による気候変動や土地の劣化、水不足が考えられる現状では、今後の食糧難は防ぎようがないでしょう。
また、食料以外の分野であれば、エネルギー生産です。
石油・石炭・天然ガスを中心とすると、3万6,000基の火力発電所が必要となります。
地球はどういう状況にあるのでしょう。
このままの生活を続けていくとどうなっていくのでしょう。
現在すでに深刻化している「新型コロナウイルス」。
日々、数百万人が世界中を移動することで、感染症の新たな大流行も予測されます。
人口が増えるとともにあらゆる問題が深刻化していくのです。
アフターコロナの時代は、今までと違う生活スタイルに変化せざるを得ません。
だからこそ、次は地球のために行動を変えなくてはいけないのです。
私たちは地球に暮らさせてもらっている立場をわきまえ、地球のためにできることをしていくべきなのです。
先を考えて怖い気持ちにあるかもしれません。
怖がるのではなく、考え方と行動を変えるだけです。

まずは現状を知り、今私たちができることを一つひとつやっていきたいですね。