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シパツウ - C-POWER通信

就労移行支援事業所C-POWER WorkingSupportドーラ「トリビア」の講義

 岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は身体、知的、精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。

ドーラの講義の1つをご紹介いたします。

【トリビア】

今回の「トリビア」では「AI」についてみんなで学びました。何かと話題の「AI」。でも、よく知らない人も多いのではないでしょうか?「AI」とは「Artificial Intelligence」の略で、日本語訳は「人工知能」です。

その名称が初めて使われたのは1956年、ダートマス会議でのこと。

コンピュータの計算がこれほど優れているのなら、人間のように知的なこともできるようになるはずだ、という声とともにAIの研究がスタートしました。研究は苦労を重ね、2度のブーム(黄金期)を経てようやく現代の第3次ブームが到来。AIは活躍の場を広げています。この技術が「AI(人工知能)」と呼ばれる理由は、人間の脳神経に似せた手順や計算方法のシステムだからです。今までのソフトウェを技師がプログラムを作ることで、その通りの動作をしていましたが、AIは人間のように多くの情報から「学習」します。学習すると認識や判別ができるようになります。ここが重要なのです。

具体的な例をあげます。

今までは犬と猫の違いを技師がプログラミングで定義できなかったので、コンピュータでは判別できませんでした。しかし、AIの場合、技師がたくさんの犬の写真や動画をAIに入力すると、やがて犬を学習し、猫のそれらを入力すると猫を学習します。そうなると、犬と猫の違いを判別できるようになります。犬の種類まで学習させれば犬種も判別するようになるのです。この特性を自動運転に応用すると、車道、歩道、信号、標識、障害物、対向車、自転車、歩行者などをAIはカメラ画像から識別できるようになります。自動運転車は、カメラの映像などから周囲の道路環境や歩行者を判別し、対向車の動きを予測して安全に走行します。

このように、AIによって実現した最も画期的なことは、コンピュータが目(視覚)を持ち、いろいろなことを識別(判断)できるようになったことです。

他にも、AIがカメラと一緒に活躍するケースが増えています。施設の入り口で検温とマスク着用の有無を判別する画面付きの機械を目にしたことがあるでしょう。あれもAIがカメラの映像や温度センサーの情報から識別しています。

最近では関係者かどうかマスクを着けたまま瞬時に識別することもできるようになりました。警備業界では複数のカメラの映像を人が監視していますが、関係者以外の人が入室していないか、立ち入り禁止地域に人がいないか、監視業務は将来AIが代用されるでしょう。

AIの進化に不安を感じる人もいるではないでしょうか。人間を超える日がいつか来る気がします。人間がAIに支配されるのはないかと想像する人もいるでしょう。AIはソフトウエア技術の一つに過ぎません。AIを正しく理解して使うことで、生活はより豊かになるのです。

皆さんの身近な生活の中にも、きっとAI技術に助けられていることがあるはずです。

・エアコン・・・室内の気温や人間の体温から適切な室温を判断して調整。
・テレビ・・・・過去の録画履歴から好みの番組をお知らせ。
・掃除機・・・・お掃除ロボット

など、様々ですね。

AIは自然な形で、私たちの生活を便利にしてくれていますね。

私はお風呂の準備をしていて、「お湯はりします。浴槽の栓はしましたか?」ときかれ、「あっ!忘れてた!ありがとう」と返事しちゃいますよ。