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シパツウ - C-POWER通信

就労移行支援事業所C-POWER WorkingSupportドーラ「トリビア」の講義

岐阜県多治見市にある「C-POWER WorkingSupport ドーラ」は・身体・知的・精神などの何らかの障害がある18歳から65歳の方が就労を目指して取り組む就労移行支援事業所です。
ドーラ(DOLA)とは、「Design Of Life Academy」の頭文字をとって名付けた事業所で、障害のある方が自分自身のこれからの人生と向き合い、生きるために何を学び、社会の中でどう自立して生きていくかを考え、「自分の人生設計をしていく場」です。

ドーラの講義の1つをご紹介いたします。

 【トリビア】

今回も「お金のトラブル」について、みんなで考えてみました。
前回は、「誰かにお金を貸したことのある人、または借りたことのある人」は半分くらいいらっしゃいましたが、とくにトラブルにはなっていないので安心しました。
今回は、お金のトラブルの中でも、「男女間の金銭トラブル」と「交通事故の金銭トラブル」について具体的に考えてみました。

男女間の金銭トラブル
男女間においては交際中に、お金の貸し借りをしたり、食事やデート代やその時に相手にあげたプレゼント代を支払ったりすることがあるでしょう。
しかし、別れ話がこじれると、その時に支払った分のお金を返してほしいといった金銭トラブルに発展する場合があります。
この場合、交際中に支払った費用や品物は、民法上は原則として「贈与」となります。
つまり、交際が終わったからと言って、これまで渡したものを返してほしいと請求できないということです。
しかし、「返します」と言って約束して借りた金銭の場合、「金銭消費貸借契約」となり、交際が終わったとしても、支払い義務は残るのです。

〇お金を貸す場合は、借用書を書いてもらいましょう。

交際相手にお金を貸したとしても、借用書はもらわない場合が多いと思いますが、返してほしいと思っても、相手が借りたことを認めなかった場合は、お金を取り戻すことが困難です。
借用書があれば返してもらうことができる要素の一つになりますね。

〇借用書がない場合はどうしたらいいでしょう。

借用書がない場合でも、お金を貸したことが証明できるようなメモ、日付や金額や氏名のわかるメモやメール、振込カード、カード利用明細などが残っていると証拠になります。

〇証拠が残っているとお金を取り戻せる可能性が高くなります。

借用書や証拠となる資料が残っている場合は、相手も支払う気持ちになることがあります。
支払ってくれない場合は、裁判所に訴訟を起こすこともできます。
訴訟を起こすと、相手には裁判所から出頭を求める書類が届くので、かなりのプレッシャーになると思います。
また、そのまま裁判となれば裁判長の判決により、お金を回収できる可能性もあります。
どちらにしても裁判になった場合は証拠が大事です。

交通事故の金銭トラブル

自動車を運転する際に事故を起こしたいと思ってハンドルを握っている人はいませんね。
しかし、どんなに気を付けて運転をしていても、避けることができない突発的なアクシデントが起きてしまう可能性はゼロではありません。
クルマを購入し乗る際に絶対に入っておきたいものが任意保険です。
自動車を購入し、使用するためには自賠責保険の加入が必須となります。
この保険は、法律(自動車損害賠償保障法)によって加入が義務付けられた保険で、基本的な対人賠償(相手の死亡やけがに対する補償)のみとなります。
そのため、相手のものを壊してしまった場合の補償(対物賠償保険)や自分の車を傷つけてしまった場合などの補償(車両保険)については、任意保険の加入が必要となります。
また、ドライブレコーダーの装着も検討したいアイテムのひとつです。
事故の際の状況や、信号の状態など、目撃者がいないような状況での事故でも、映像で記録されていればどんな状況であったか一目瞭然となります。
最近では、ドライブレコーダーの画像が証拠になるケースが多いようです。
保険会社からも「自分を守るためにドライブレコーダーを取り付けることをお勧めします」とよく聞きます。
そういった事前準備をおこなっていても事故は突然やってくるものです。
残念ながら交通事故が起きてしまった場合は、運転者は負傷者を救護する義務および事故について警察官・警察署へ報告する等の義務があります。
また、報告を受けた警察署の警察官は、報告をした運転者等に対して、現場を立ち去ってはいけない旨を命ずることができるとなっています。
事故を起こしたときに、現場から立ち去ったり、運転を続けたり、自動車を持ち去ったりすると厳罰の対象となります。
まずは直ちに警察・消防へ連絡し、けが人の応急手当や危険を防止する措置を講じましょう。
また、任意保険に加入していれば、加入している保険会社への連絡も事故後すみやかに行いましょう。
現場の住所や事故の相手方連絡先などをメモしておくとよいでしょう。
事故があった直後は気が動転していて冷静な行動ができない場合もありますので、保険会社の担当者に対応を確認するのもよいでしょう。
警察に通報しようと思っていても、運悪く相手が通報を拒み、金銭を要求してくる場合があるかもしれません。
「人身事故」ならなおさら怖くなってしまいますね。
そこでお金を支払って、事故を無かったことにするのではなく、警察・消防へ連絡しましょう。
きちんと警察・消防へ連絡し、加入している保険会社への連絡もして、プロに任せれば不安が軽減されますし、その先の長い人生を台無しにすることがないと思います。
様々な金銭トラブルから自分を守り、楽しい人生にしていきましょう。
次回は「金銭トラブル」のまとめをおこないます。

自分の生活に活かしていけるといいですね。